インプラントとは、歯を何らかの原因で失ってしまった時、その歯の無い所に人工の歯を入れる1つの方法です。現代のインプラント治療はしっかりと固定させるために、インプラントをネジのように骨に対して回転させながら、埋入します。
その後、埋め込んだインプラントが骨に結合し、その上に人工の歯をかぶせて噛むのです。「骨にねじ込む」と聞くと怖いイメージもあるかと思いますが、インプラント手術は局所麻酔をして行われるのでねじ込む時の痛みなどは全くありませんのでご安心下さい。
また、「金属を体に埋めて大丈夫なの?」と心配する人もいますが、純チタンでできていて、人間の体はチタンを味方だと思い、骨の方からチタンにくっつこうとします。
整形外科領域では人工股関節にもチタンが使われています。
チタンはという物質は生体親和性にとてもすぐれているのです。
インプラントのサイズは大体6mm〜12mmの長さで約3.5mm〜約5mmの直径です。
又、色々な条件に合わせてたくさんのバリエーションもあります。「インプラントでうまく噛めるかな?」と疑問に思う人もいると思いますが、うまく噛めるどころではありません。1度骨にくっついたインプラントは、大変強い力を発揮します。その上、違和感もほとんどありません。今やインプラントは「噛める」「長持ちする」は常識なのです。
しかしながら、インプラントの成功率は100%ではありません。低い確率ですが、骨のくっつきが悪いこともあります。ただしほとんどの場合は再度入れなおすか、フォローをしっかり行えば問題はありません。
「100%の成功率ではないって・・・不安だな」と思う人もいるでしょうが、歯科のあらゆる治療の中でインプラントの成功率は一番高いと言われています。今まで、歯に詰め物や被せ物をした人も多いと思いますが、それよりもインプラントの成功率は高いのです
(インプラントの10年成功率が98%なのに対し、ブリッジの10年成功率は平均50%です。)
インプラントが骨と結合するのに上顎で4〜6ヶ月、下顎で2〜4ヶ月かかります。両隣の歯は必要がない限り一切手をつけません。 |
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両隣の歯を削り、かぶせられるようにして印象採得(型どり)をした後、歯科技工所でブリッジを作成します。 |
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印象採得(型どり)をした後、歯科技工所で入れ歯を作成します。 |
咀嚼(噛む事)するときに支えとなる歯根部分をインプラント部分で補うので、噛む強さは天然の歯と変わりません。また、露出している装置部分がないので噛み心地も天然の歯と変わりません。 | |
ブリッジを接着するので、ほとんど天然の歯と変わらない噛み心地を得られます。しかし、噛んだときの力が土台部分に集中するため、設計によっては土台部分が力に耐えきれず将来的に駄目になる可能性があります。 | |
取り外しの保険の入れ歯は厚みがあり、つけたときに非常に違和感があります。次第に慣れていきますが、中には長時間つけているのが困難な方もいます。お口の中を装置が覆うので、食べ物の感触や暖かみが直接伝わりません。また、入れ歯が合わなくなるとガタつくので、固いものを噛む事が出来なくなります。 |